ハデス様とランクマと対面処理(39thローテハデスネクロ後編)
どうも、タッツーです。
前回言っていた今季のランクマ用ハデスネクロのススメとハデス自然ネクロを使う上で僕が考えていることを書けるだけ書き連ねていくだけの記事です。前に比べれば比較的生産性のある記事にはなると思いますが、過度な期待はしないでください()
前回記事はこちらから
ハデス様とRAGEと環境読み(39thローテハデスネクロ前編) - 冥府使いの嘆き
今のランクマ環境
RAGEと変わらず、自然ビショや自然ネクロ、エルフ2種が跋扈している地獄変ですね。また、RAGEと違いtier1では無いデッキで楽しんでいる猛者も多く見かけられ、ホントに混沌とした良環境だと思います。
「とゆうことはRAGE用のレシピの流用でいけるのではないか」と言う人は前回の記事をじっくり見直してきて頂けると幸いです。前回の記事を覚えていただいている皆さんは「どうでもいいからはよレシピ見せろや」と思っていると思うので、さっさと構築紹介に移ろうと思います。
構築(ランクマ用)
前回出した構築から、ボコボコにされていたヘリオ3枚とトート1枚が抜け、代わりに呪殺現場と荒野の休息が2枚ずつ採用されました。今回は採用カード解説もガッツリやっていきます。また、解説の中で「墓場効率」なる謎の言葉が出てきます。「1枚のカードから産み出すことのできる墓場の枚数(トークンカードの枚数を含む)」という意味だと解釈していただけると幸いです。
採用カード
- 堅牢なる天使
このデッキ唯一の守護。1/1とスタッツは貧弱なものの、アクセラレート4で一応3/3まで育つため、進化した虫に上から踏まれないのが何気に偉い。またそのコスト故、ハデス様アクセラと一番合わせやすい守護であり、ハデスネクロにおける受け札としては最強格。
- ミーノ
1/1/1墓場効率2。1Tに置ければテンポを取りやすく、後手ならば4Tにコアを起きつつ進化を切って墓場を12ためることも可能。高速起動を目指すのであれば必須枠。
- コープスドッグ
言うまでもないぶっ壊れ犬。大型処理からエンスナとしての役目までその用途は様々。また、エンハンスがないおかげで7Tにコア2枚と同時において、一気に墓場を21枚ためられるという他の1コスにはない強みもある。
- リヴァイヴ・マナ
大樹回収カードであり、5T以降だと墓場効率2の知恵の光とかいう化け物になる。ルベルやコープスドッグとの相性はもちろん、手札に隠しておくことで相手の墓場計算を狂わせ、一気に冥府起動を狙うことが可能。そのムーブのためだけに自然軸でなくても3積みする価値があるかもしれないほど強力。
- フロートボード・マーセナリー
4枚目以降のソウルコア。コアが引けなくても9Tには起動できる構築になっているとは言え、コアを引けば8Tに安定して起動できる以上安定して供給する手段を増やしたかったため採用。あまり強くはないが、2-3Tのムーブを確定できる点も優秀。
- 荒野の案内人
2/2/2で大樹を実質0コストで出せる。2Tはもちろん5Tにコアを置きつつ進化を切ればハンドにも大樹を加えながら大量の墓場をためられる。ルベル着地までに置いておきたいフォロワー。
- 荒野の休息
耐久札。墓場効率2の僧侶の聖水。それだけでも十分強いのだが、ルベルとの相性が最高に良い点も非常に優秀。
- シープスピリット
2/2/2、墓場効率3、ドロソにもなる、と強いところしかないカード。自然軸を使う理由の一つでもある。
- トート
自然ネクロのフィニッシャーにしてこのデッキのサブフィニッシャー。基本的には出番が無いが、ワルツ等に冥府を消されたときには活躍する。自然ネクロほど依存度が高くない上、2/1/2とスタッツが残念なため2枚採用に留まった。
こういうリーサルを取れることがあるから抜けない。
- 悪意の憑依
書くまでもない最強カード。相手のライフを冥府圏内に入れたり、ソウルコアを割るのにも使える。
- ワンダーコック
自然軸を使う理由その2。スタッツこそ貧弱だが強力なドロソで、持ってくる自然カード6種がどれも優秀である。中でもルベルを持ってきた際のパワーの高さを評価して、他のドロソ組を差し置いての採用となった。
- ソウル・コア
ハデス様の忠臣。墓場を一挙10枚ためると言う性能の高さから、ハデスネクロ唯一の確定枠になっている。出したターンにスキが産まれるため、そこをケアする為の工夫が必要。
- 呪殺現場
問答無用でお互いのフォロワー2体を持っていく無慈悲にも程があるアミュレット。セレス等の取り辛いフォロワーを取りつつソウルコアを置くスキを作れる。リオードに刺さる点も優秀。ただし割れたターンは自分も大きなスキを晒すことになるので注意。
↑上手くいった例
- ネクログルーブ・ルベル
ネクロの自然軸レジェンド。圧倒的な盤面処理性能を持ち、その上で大量の墓場とラスワを稼げる。言うまでもなく自然軸を使う理由その3であり、こいつのおかげでソウルコアへの依存度が大きく下がった。墓場計算に関しては大樹の枚数をn枚として、2(n+1)と計算してもらえれば基本は出せます(アニマルズから入る大樹が燃える可能性は非考慮)。
- 冥界神・ハデス
我が魔王。STD時代にやっていた人の中にはこの御方より生み出される「冥府への道」に苦渋をなめさせられた人もいるのでは無いのだろうか。決めれば一発で試合を持っていくことのできるパワーを持つ、このデッキの主役でありこのブログの主役。
ざっくりとこんなものです。本当はハデス様についてもっと詳しく語りたいですがここでは割愛させて頂きます()
不採用カード
- ララ&葬送ギミック
前環境のハデスネクロにおける最強の構築。7Tに2枚同時起動ができることもあるように上振れ値は恐らく1番上。しかし、手札に3種類のカードを揃える必要がある、引けた場合も手札圧迫がキツイという2点に加え、コンボパーツが多すぎるため構築の自由度が減り、相手の盤面の処理が間に合わなくなってしまう事例が多々あったため不採用。
- タルタロス
1コストで墓場を2稼ぎながら8/3/3の守護を確保できる。書いてあることだけ見ると冥府との相性は抜群なのだが、手札に入る暗闇を招くものが重すぎる上、アクセラレートも打てるタイミングが少なすぎた。
- イグジストソード・ギルト
フォロワーになったソウルコンバージョン。強カードであり、最後まで採用候補には残っていた。しかし、ナテラの大樹で山札は十分に回る点、現環境ではフォロワー1体破壊というデメリットが試合結果に大きく作用することが多かった為、最終的に不採用となった。
- セレス
耐久札としてはこれ以上ない程に優秀なカード。だが7-8Tの冥府起動を目指す今回のデッキにおいて、5コストで墓場が1枚しかたまらないのは致命的すぎた。
盤面を取るのには非常に長けたカード。パワーが高いのは事実だが、出せるタイミングが後手4Tしか無い上、1コスが引けないと大したパワーを発揮しない為不採用。
- ニコラ等の機械カード
ポテンシャルの高いカードが多いが、フロートボードのサーチの邪魔。
- 母なる君
条件を満たせば2面処理をしながら守護を貼れるコントロール用カード。耐久力の上昇に繋がるが、このカードを6-7Tにプレイした場合、墓場が貯まるのが遅れ、起動ターンが1ターン以上遅くなるので不採用。
- エクストリームキャロット
無限リソース。2コスト払って墓場は1枚しかたまっていないので実はそんなに冥府との相性は良くない。また、ルベル使用の際の手札圧迫に繋がることや、ワンダーコックのサーチに引っかかるのも痛かった。
- ゴブリン
ご存知最強カード。エンハンスがない1コスというだけで十分な採用理由となり得るのだが、如何せん採用している1コスが多すぎる上、枠がなかった。コープスドッグのコストが上がったら入れ替わりで採用される。
基本マリガン&立ち回り
マリガン
確定キープ
ミーノ、2/2/2、ハデス様
後手のみ
悪意の憑依
立ち回り
- 序盤はコスト通りに動く
- フロートボードやコアは次のターンに相手の盤面を返せる術が見えているなら早めに置いておく
- 守りに入っていい対面かどうかを早期に見極める(後述)
- ルベルは基本的に5Tには置かない
- マナは相手の計算を狂わせるために極力温存しておく
- 墓場計算は遅くとも6Tには始める
- 相手のハンドから出うる最大打点は常に計算しておく
- ハデス様のご出勤は準備が整った時のみ
一部はRAGEのものと被っていますが、ランクマではこれが基本だと思います。あとは対面次第で全て変わってきます。こういうプレイングでメタを張ることを前提とした構築ではそこを怠ると勝てないので、解説したいと思います。
対面別プレイング
エルフ
今のエルフは大きく分けるとリノ、自然、機械の3つに分かれる。リノとその他の型でマリガンや戦い方が大きく変わってくるため対策が困難。
ですが、このデッキはリノ以外のエルフには超がつくほどの有利を取れるため、マリガン段階ではリノセウスのみを意識すれば大丈夫です。あとは2Tの動きで相手のデッキを確定させ、ガッツポーズなり台パンなりしてください。
マリガンではフロートボードとコア、ハデス様を優先的にキープ、次点でミーノと2/2/2もあればキープしてください。また、後手の場合のみ甘えた1Tリノを咎めるコープスドッグも優先キープ対象になります。
立ち回りとしてはリノ相手には7Tの早期起動を狙うこと、攻撃力3以上のフォロワー以外は場に残さないこと、冥府起動したらフォロワーをなるべく出さないことを意識してください。堅牢に関してはあくまで最終手段なのでなるべく見せないことも大事です。ここまでしても基本は捲れないのであとは全力で相手の事故をお祈りしましょう。
自然&機械は後半のバースト力が低いため、アイリーネさえ取れば序盤の盤面を多少捨てても大丈夫です。冥府起動ターンに愛の奇跡の最大打点である7点を耐えられる体力を残すことだけを意識してください。
ビショップ
今環境最強クラス。バースト力の高い自然都市と耐久力と圧殺性の高いエイラの2デッキが存在し、これまたマリガンがし辛い。
これまたエルフの時と同様にバースト力の無いエイラには有利を取れるため、基本は自然都市相手のマリガンでいいです。今回は苦手な自然都市が相手でも5割は取れるので、頑張って抗いましょう。
マリガンは1コストフォロワー、2/2/2,ハデス様キープ。残りは全部返してしまって問題ないです。
自然都市相手の立ち回りは「極力相手の盤面に付き合わず、顔を詰め続けること」です。前回記事でも書いたとおり、コアとハデス様を見せない限りは自然ネクロにしか見えない構築である以上、トートやアイシャのバースト圏内に押し込もうとする用に見えるこちらの動きは怖く、盤面処理に回ってくれることが増えます。そうなれば間接的に自分の顔を守ることにも繋がります。所謂「攻撃は最大の防御」ってやつですね。その中で相手のライフを12や6まで押し込めればラッキーですし、守りきられてもその時にはこちらの体力もかなり残っていることになるはずなので、そのまま起動して押し切りましょう。
エイラ相手は基本ムーブの徹底です。大型が出てくる性質上、呪殺現場の扱い方が勝負の鍵になります。基本はエイラを置かれる直前に置いて行動阻害をすれば大丈夫です。こちらは後半のバースト力はほぼ0なので起動すれば勝ちです。エルフと違い、中盤からは高スタッツが大量に並ぶ性質上そこまで余裕があるわけではないので、先に圧殺されないようにだけ気をつけましょう。
ネクロ
安定性ではトップクラス。盤面処理能力の高さとトートやアイシャによる火力を両立している。
超有利対面です。序盤のムーブは互角となれば最後はフィニッシャー性能ですが、冗談抜きで圧倒的にハデス様の方が上です。後半のバースト力もそれほどでは無いので、テンポ掌握を徹底しましょう。
マリガンはミーノ、2/2/2、ハデス様キープの基本的なもので大丈夫です。
ドラゴン
事前評価と比べるとかなり減ったクラス。といってもやはりヴァイディやネプは強く、tier1以外のデッキには無類の強さを誇る。
継続的なバーンダメージもジェネドラやネプの打点が辛いです。まぁ不利対面ですね。
マリガンはミーノ、2/2/2、ハデス様キープの基本的なもので大丈夫です。
立ち回りとしては自然都市ビショップのものとほぼ同じです。また、ヴァイディを置かせないための工夫として、合計で攻撃力が3になるフォロワーを残しておくと、相手が勝手にセレスを警戒してくれる場合があるのでそれも意識するといいかもしれません。ビショほど盤面処理性能が高い訳ではないため、轢殺もしやすいです。
ロイヤル
バフと潜伏や疾走を合わせた大ダメージが印象的なクラス。元々強かったリオードに、バフカードを安定供給できるベイリオンが加わり、自然ネクロを始めとした潜伏への対処法の乏しいデッキでは苦戦を強いられる。
有利マッチであり、呪殺現場が一番刺さる相手です。甘えたリオード置きを咎めていきましょう。
マリガンは基本的なものに加え呪殺現場もキープします。
立ち回りも基本ムーブを徹底することが基本です。殴り合いではまず勝てないのでとにかく盤面で勝負しましょう。また、呪殺は極力隠し、相手の手札の一閃を消費させたところに刺せると効果的です。また、ワルツの存在により、冥府のみだと押しきれないこともあるため、トート起動も視野に入れて動きたいです。
その他3クラスに関してはあまり環境にいないため割愛させて頂きます。3クラスともに基本マリガンで良いこと、ネメシス以外は攻めるべき対面であること、ヴァンプ相手はアザゼル貫通用の悪意の憑依を持っておくことだけ意識すればいいと思います。
纏めると
攻めるべき
自然都市ビショ、ドラゴン、ウィッチ、ヴァンプ
守る(テンポを取る)べき
自然エルフ、機械エルフ、エイラ、ネクロ、ロイヤル、ネメシス
そんなことより早期起動だ
リノエルフ
です。とりあえずこれだけ頭に叩き込んでおけばあとはなんとでもなります。
大体は説明し終わったと思いますが、如何でしょうか。不明な点、使っていて困った点等あればコメント等で聞いていただければ幸いです。
リノとドラゴンには不利ですが、慣れれば自然都市ビショ相手には5割、その他には基本有利を取れるので使うつもりがある人は頑張ってください。
では、今回はこのへんで。また機会があれば